理科の学習内容
観察・実験を通じて、身近な現象を科学的に説明できるようになる
理科は小学 3 年生から始まる教科で、身近な自然現象の観察・実験を通じて、「なぜそうなるのか」を科学的に説明する力を育てます。小学校では 4 領域(エネルギー・粒子・生命・地球)を扱い、中学ではこれが 2 分野(物理・化学 = 第 1 分野/生物・地学 = 第 2 分野)に整理されます。
本ガイドは、学習指導要領(平成 29 年告示)を一次資料として編集部が執筆しています。 誤りのご指摘は お問い合わせフォームからお寄せください。編集方針は編集方針ページを参照してください。
この教科で身につけたいこと
- 観察・実験で確かめられる事実を、言葉と図で説明できるようにする
- 自然現象を、原因と結果の関係で捉える態度を育てる
- 実験結果を予想・記録・考察の段階に分けて整理できるようにする
- 中学の物理・化学・生物・地学の学習につながる基礎概念を身につける
学年帯ごとの学習内容
小学 3〜4 年生 (3年生・4年生)
身近な植物・昆虫・光・音・水・空気・磁石・電気を、観察と簡単な実験で扱う導入期。「調べて書く」型の学習に慣れる時期。
この学年帯で扱う主な単元
- 植物のからだのつくり、昆虫の育ち方、動物の一生
- 光と音(かげ、日なたと日かげ、音の性質)
- 電気の通り道、磁石の性質
- 水のすがた(水・氷・湯気)、水のゆくえ
家庭学習でのヒント
- 観察は「何を見るか」を先に決めてから実施する
- 記録は文だけでなく、簡単なスケッチを併用する
- 実験前に「たぶんこうなる」の予想を書かせる
小学 5〜6 年生 (5年生・6年生)
植物の発芽・成長、天気・地層・水溶液など、中学の生物・地学・化学に直結する内容が並ぶ。「条件を変えて比べる」実験の考え方を身につける時期。
この学年帯で扱う主な単元
- 植物の発芽と成長、花のつくりと受粉
- 人のからだのつくり(呼吸・消化・血液の循環)
- 天気の変化、月と太陽、地層のでき方
- 水溶液の性質、電磁石、てこのはたらき
家庭学習でのヒント
- 実験は「何を一定にして、何を変えるか」を先に決める
- 結果と考察を分けて書く。「結果」は見たまま、「考察」は理由の推測
- 身近な現象(雨・雲・夕焼け)を実験と結び付ける
中学 1〜3 年生 (中学1〜3年生)
第 1 分野(物理・化学)と第 2 分野(生物・地学)に整理される。数式や化学式を伴う定量的な扱いが加わり、観察と理論を結び付ける段階に入る。
この学年帯で扱う主な単元
- 中 1: 光・音・力、身近な物質、植物のつくり、大地の変化
- 中 2: 電流と磁界、化学変化、動物のからだ、天気の変化
- 中 3: 運動とエネルギー、化学反応と物質量、生殖と遺伝、地球と宇宙
家庭学習でのヒント
- 公式を暗記する前に、実験結果からその式が出る流れを追う
- 化学反応式は、原子の数を左右で合わせる訓練から入る
- 生物は用語よりも「はたらきのつながり」で覚える
この教科で、とくにつまずきやすいポイント
「予想」を書かずに実験に入り、結果の意味を捉えそこなう
予想を持たずに実験を見ると、結果が「ただ起きたこと」で終わってしまいます。簡単でも予想を立ててから実験することで、結果を「予想通りだったか/違ったか/なぜか」の 3 段階で振り返れます。
生物の用語を、意味と切り離して丸暗記する
「維管束・気孔・葉緑体」などの用語を単独で覚えると、光合成や蒸散のはたらきと結び付きません。「植物のからだの中を、水と養分と気体がどう動くか」の流れで捉えると定着します。
化学反応式の左右で原子の数が合わない
2H₂ + O₂ → 2H₂O の係数を、原子の数のバランスではなく暗記で書こうとするとつまずきます。「左と右で、H が何個・O が何個」を毎回書き出す習慣が近道です。
理科のサンプル問題(学年別)
各学年の実際の問題と単元を、単元ごとに解答つきで閲覧できます。 お子様の学年、または一学年上・下を確認するとレベル感がつかめます。
学年別に他教科と合わせて確認する
「その学年で扱う全教科の内容」を横断的に見たい場合は、 学年別 学習内容ガイドをご覧ください。 各学年のページには、教科ごとの単元と時期がまとまっています。
本ページの出典・参考資料
- 小学校学習指導要領(平成 29 年告示) 理科(文部科学省)
- 中学校学習指導要領(平成 29 年告示) 理科(文部科学省)