状況
小学 6 年生の男の子。地元の公立中学に進学予定で、受験勉強はしていません。学校の成績は平均前後で、目立ったつまずきはないものの、算数の分数計算と国語の漢字読み書きに不安を感じていたそうです。中学の英語や数学がどのくらい難しくなるのか、保護者の方もイメージが持てず、漠然と焦りだけがあったといいます。
家庭で試したこと
最初は書店で「中学準備」の総合ワークを購入されました。しかし内容が広く浅く、お子様はどこから手をつけていいか迷って進まなかったそうです。次に英語の先取りを始められましたが、まだ学校で習っていない内容にお子様が拒否感を示し、続きませんでした。準備期間の学習は「先取り」に走りたくなりますが、多くのご家庭で長続きしません。中学生活そのものが未経験のため、動機が湧きにくいためです。
転換点
転換点は、「先取り」より「穴埋め」に方針を切り替えたことでした。中学の学習は、小学校の内容が土台になります。特に算数の分数・小数・比、国語の語彙と漢字、この 2 領域が固まっていれば、中学の授業を "追いつきながら学ぶ" ことが可能です。このご家庭では、1 月から 3 月までの 3 ヶ月間、平日 15 分だけと決めて、小学校範囲の算数と漢字を 1 日交代で復習しました。過去のドリルや教科書の章末問題を活用し、新しい教材はほぼ買い足さなかったそうです。
結果と学び
3 月末には、算数と漢字の基礎が明らかに定着し、中学入学後の最初の定期テストも安心して迎えられたそうです。中学入学準備は「新しいことを詰め込む」より「今までの穴を埋める」ほうが確実に効きます。準備期間は "広げない" ことが、逆説的に大きな力になります。