状況
小学 4 年生の女の子。3 年生の冬から週 2 回、集団塾に通い始めました。当初はやる気満々でしたが、4 年生になり塾のカリキュラムが本格化すると、塾の宿題だけで平日 1〜2 時間、週末は 3 時間を超えるようになりました。学校の宿題も加わり、就寝時刻が 22 時を過ぎる日が増えたそうです。朝起きられなくなり、休日は昼まで寝てしまう。表情から笑顔が減ったと感じた保護者の方が、「このままでは学習以前に体が持たない」と危機感を持たれたことがきっかけでした。
家庭で試したこと
最初は「塾の宿題を優先し、学校の宿題は最低限に」というルールを試されました。しかし学校の宿題が疎かになることで担任からの指摘が入り、お子様が板挟みになってしまいました。次に「土日にまとめて片付ける」方針にしたところ、週末が完全に塾漬けになり、家族の時間が失われたそうです。塾と家庭学習の両立は、時間の "総量" ではなく "配分" の問題として捉える必要があります。
転換点
転換点は、塾の先生に「今週は宿題を半分にしてもよいか」と相談したことでした。多くの塾では、家庭の状況に応じた宿題量の調整に応じてくれます。保護者の方が「相談していい」と気づけたことが、大きな一歩でした。同時に、家庭では「学校の宿題は帰宅後すぐ」「塾の宿題は夕食前」「就寝 1 時間前は必ず読書か会話」と時間帯で区切るルールを設けました。
結果と学び
2 ヶ月ほどで就寝時刻が 21 時前に戻り、表情も明るくなったそうです。通塾の効果は、家庭でどれだけ復習できるかに左右されますが、それは「長時間机に向かう」ことではなく「集中できる状態を保つ」ことです。厚生労働省も、学童期の睡眠時間は 9〜11 時間が推奨と示しており、睡眠を削っての学習は長期的にはマイナスに働きます。