国語の記述問題は、「何を書けばいいかわからない」「書いても部分点しかもらえない」というお悩みをよくいただきます。実は記述問題には、採点者が点を付けるための明確なルールがあり、それを知って書くだけで得点が大きく変わります。
この記事では、記述問題の得点力を家庭で伸ばすための 4 つのステップを紹介します。学校のワークやテストのやり直しにそのまま使えます。
ステップ 1: 「設問が何を求めているか」を色分けする
記述問題を落とす一番の理由は、そもそも「聞かれていること」からズレた答えを書いてしまうことです。書き始める前に、設問文に線を引いて「何を答えるべきか」を明確にする習慣が最初の一歩です。
具体的には、設問文の中で次を色分けします。
- 「なぜですか」= 理由を書く
- 「どういうことですか」= 言い換えを書く
- 「〜の気持ちを答えなさい」= 気持ちを表す語で終わる
- 「本文中の言葉を使って」= 本文から言葉を拾って組み立てる
このタイプ分けだけで、「答えが 20 字ずれていた」レベルのミスは激減します。
ステップ 2: 「答えの型」を先に決める
設問のタイプが分かったら、答えを書き始める前に「文末を決める」ことをすると、迷いなく書けます。
- 「なぜですか」→ 「…から。」「…ため。」で終わる
- 「どういうことですか」→ 「…ということ。」「…ということ。」で終わる
- 「気持ちを答えなさい」→ 「…と思う気持ち。」「…する気持ち。」で終わる
文末が決まると、その前に何を書けばよいかが逆算しやすくなります。ちょうど数学の証明問題で「結論を先に書いてから途中を埋める」ように、文末→中身の順で書くと事故が減ります。
ステップ 3: 「本文の言葉」を拾う
記述問題の採点では、「本文中のキーワードが答えに含まれているか」が採点ポイントになります。多くの部分点は、この「本文の言葉を拾えているか」で付き外れが決まります。
家庭練習では、次のことを意識します。
- 答えを書く前に、設問に関係しそうな本文の段落に線を引く
- 線を引いた段落から、答えに使えそうな言葉を 2〜3 個抜き出す
- その言葉を使って、ステップ 2 で決めた文末で組み立てる
「本文から拾う」感覚が身につくと、自分の言葉で書きすぎて減点される事故がなくなります。
ステップ 4: 「文字数の目安」を守る
記述問題には多くの場合「40 字以内」「50 字程度」などの字数指定があります。この字数は「これくらいの情報量が求められている」というヒントでもあります。
- 「30 字以内」→ ポイント 1 つを短く言い切る
- 「40〜60 字」→ ポイント 2 つ (本文の言葉 + まとめ)
- 「80〜100 字」→ ポイント 3 つ (背景 + 本文の言葉 + まとめ)
字数の目安があると、「何を入れて何を落とすか」が判断しやすくなります。字数不足も字数オーバーも減点対象になりやすいので、指定字数の 80〜100% を狙うのが安全です。
家庭練習のやり方
週に 2〜3 回、10 分だけの練習で十分効果があります。学校のワークや過去のテストの記述問題を素材に、次のサイクルを回します。
- 設問を読み、聞かれていることを色分けして書き出す
- 文末の型と字数の目安を決める
- 本文に線を引き、拾う言葉を 2〜3 個決める
- 答えを書く
- 模範解答と比べて「拾えた言葉」「拾えなかった言葉」を数える
「答え合わせ」を「〇×」ではなく「拾えた言葉の数」に変えるだけで、次の問題での意識が明確に変わります。
まとめ
記述問題は「センス」ではなく「型と手順」で伸ばせる分野です。設問のタイプ分け、文末の型、本文の言葉拾い、字数の目安の 4 つを毎回意識するだけで、部分点の取りこぼしが確実に減ります。