国語・漢字2026-07-13 ・ 約 5 分で読めます

国語の記述問題で「点になる書き方」を家庭で練習する 4 ステップ

「何を書けばいいかわからない」「書いても点にならない」と感じる子が多い国語の記述問題。採点者が点を付けるポイントを踏まえた、家庭でできる練習の 4 ステップを紹介します。

GD
Gorilla Drill 編集部
教材編集・カリキュラム設計担当

小学校 1 年生から中学校 3 年生までの家庭学習をテーマに、 現行の学習指導要領に沿った内容で記事を執筆しています。 すべての本文は編集部の書き下ろしで、生成 AI による自動生成は行っていません。 誤りのご指摘・ご意見は お問い合わせフォーム から お寄せください。

国語の記述問題は、「何を書けばいいかわからない」「書いても部分点しかもらえない」というお悩みをよくいただきます。実は記述問題には、採点者が点を付けるための明確なルールがあり、それを知って書くだけで得点が大きく変わります。

この記事では、記述問題の得点力を家庭で伸ばすための 4 つのステップを紹介します。学校のワークやテストのやり直しにそのまま使えます。

ステップ 1: 「設問が何を求めているか」を色分けする

記述問題を落とす一番の理由は、そもそも「聞かれていること」からズレた答えを書いてしまうことです。書き始める前に、設問文に線を引いて「何を答えるべきか」を明確にする習慣が最初の一歩です。

具体的には、設問文の中で次を色分けします。

  • 「なぜですか」= 理由を書く
  • 「どういうことですか」= 言い換えを書く
  • 「〜の気持ちを答えなさい」= 気持ちを表す語で終わる
  • 「本文中の言葉を使って」= 本文から言葉を拾って組み立てる

このタイプ分けだけで、「答えが 20 字ずれていた」レベルのミスは激減します。

ステップ 2: 「答えの型」を先に決める

設問のタイプが分かったら、答えを書き始める前に「文末を決める」ことをすると、迷いなく書けます。

  • 「なぜですか」→ 「…から。」「…ため。」で終わる
  • 「どういうことですか」→ 「…ということ。」「…ということ。」で終わる
  • 「気持ちを答えなさい」→ 「…と思う気持ち。」「…する気持ち。」で終わる

文末が決まると、その前に何を書けばよいかが逆算しやすくなります。ちょうど数学の証明問題で「結論を先に書いてから途中を埋める」ように、文末→中身の順で書くと事故が減ります。

ステップ 3: 「本文の言葉」を拾う

記述問題の採点では、「本文中のキーワードが答えに含まれているか」が採点ポイントになります。多くの部分点は、この「本文の言葉を拾えているか」で付き外れが決まります。

家庭練習では、次のことを意識します。

  1. 答えを書く前に、設問に関係しそうな本文の段落に線を引く
  2. 線を引いた段落から、答えに使えそうな言葉を 2〜3 個抜き出す
  3. その言葉を使って、ステップ 2 で決めた文末で組み立てる

「本文から拾う」感覚が身につくと、自分の言葉で書きすぎて減点される事故がなくなります。

ステップ 4: 「文字数の目安」を守る

記述問題には多くの場合「40 字以内」「50 字程度」などの字数指定があります。この字数は「これくらいの情報量が求められている」というヒントでもあります。

  • 「30 字以内」→ ポイント 1 つを短く言い切る
  • 「40〜60 字」→ ポイント 2 つ (本文の言葉 + まとめ)
  • 「80〜100 字」→ ポイント 3 つ (背景 + 本文の言葉 + まとめ)

字数の目安があると、「何を入れて何を落とすか」が判断しやすくなります。字数不足も字数オーバーも減点対象になりやすいので、指定字数の 80〜100% を狙うのが安全です。

家庭練習のやり方

週に 2〜3 回、10 分だけの練習で十分効果があります。学校のワークや過去のテストの記述問題を素材に、次のサイクルを回します。

  1. 設問を読み、聞かれていることを色分けして書き出す
  2. 文末の型と字数の目安を決める
  3. 本文に線を引き、拾う言葉を 2〜3 個決める
  4. 答えを書く
  5. 模範解答と比べて「拾えた言葉」「拾えなかった言葉」を数える

「答え合わせ」を「〇×」ではなく「拾えた言葉の数」に変えるだけで、次の問題での意識が明確に変わります。

まとめ

記述問題は「センス」ではなく「型と手順」で伸ばせる分野です。設問のタイプ分け、文末の型、本文の言葉拾い、字数の目安の 4 つを毎回意識するだけで、部分点の取りこぼしが確実に減ります。

この記事に関するよくある質問

本記事の内容について、保護者の方からよくいただく質問と、 編集部からの回答をまとめました。

Q. 記述の答えが「模範解答と違う書き方」でも正解になりますか?
記述の採点は多くの場合「必要なキーワードが含まれているか」「文末が問いに答えているか」で判定されるため、表現が違っても要素を満たせば得点します。ただしどのキーワードが必須かは学校や問題集で異なるため、模範解答の「拾えていた言葉」を数える練習が結果的に得点力に直結します。
Q. 「本文の言葉を使って」と指定されていない場合も、本文から拾うべきですか?
指定がなくても、本文中のキーワードを含めた方が採点の観点に合いやすいので、原則として拾う姿勢を基本にすると安全です。自分の言葉に置き換えるのは、本文のキーワードが含まれた上での補足として使うと、事故が減ります。
Q. 字数を指定通りに埋められません。短くまとめすぎる癖があります。
指定字数の 80〜100% が採点上安全な水準とされることが多く、極端に短いと部分点になりがちです。「必要な要素を 2 つ以上入れる」ルールをセットにすると、自然と字数が伸びていきます。
Q. 記述が苦手な子に、模範解答の丸写しは意味がありますか?
丸写しだけでは書き方の型は身につきませんが、「なぜこの語が使われているか」を問いながら写すと、キーワードの選び方の練習になります。写す前に自分で書き、その後で模範解答と比べる順序を守ると、単なる作業になりません。
Q. 記述対策の練習頻度は、週に何回くらいが適切ですか?
週 2〜3 回、10 分程度の短時間演習で十分効果があるとする指導事例が多く、量よりサイクルの継続性が優先されます。テスト直前に集中演習するより、日常的に少しずつ書く機会を作る方が、応用が効くようになります。

参考文献・関連する公的資料

本記事で扱った学習内容の位置づけや、根拠となる公的資料へのリンクです。 いずれも文部科学省・国立教育政策研究所・関係省庁など、一次または準一次の情報源です。

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